技術情報

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Technical Information

2019/02/06
自動ターンダウン化による吸熱型ガス発生装置の省エネ

自動ターンダウン化による吸熱型ガス発生装置の省エネ

【課題】
鋼材の表面硬度を高めるためには、ガス浸炭炉等を使って熱処理を行いますが、その炉内雰囲気は一般的に吸熱型変成ガスが使用されています。吸熱型変成ガスは、LPGや都市ガスなどの炭化水素ガスを原料に、1050℃に加熱したニッケル触媒を通過させて反応生成させますが、次のような課題がありました。

・変成量の変更手動調節操作では、操作後のガス成分安定時間が必要であるため、生産稼働中に変成量を変更することは困難であった。
・変成ガスの需要量が変動した場合でも、変成ガスの供給不足が生じないように需要量に変動量を見越した余剰なガス変成が必要(生成量=需要量+マージン)であった。
・熱処理で使用されなかった余剰ガスは、排気ブリーザで燃焼する必要があった。


【対策】
・変成ガスの需給バランスを自動調整するための自動ターンダウン※システムを開発
・自動ターンダウンシステム(特許取得済)の概要:

混合ガス(原料ガスと空気)流量をバイパス流路を備えた空気流発生装置と流量制御装置
(バイパスレギュレタ)で調整します。制御は変成炉の下流側における変成ガスの圧力に
応じてバイパス流路を流れる混合ガスの流量を調整することで、需給バランスを保ちます。
※ターンダウンとは、変成ガス量を必要量に応じて増減させること。


【対象製品】
吸熱型ガス発生装置 ENシリーズ
(EN-1000MT, EN-2000MT, EN-4000MT)

※技術や装置に関するお問い合わせは、こちらまでお問合せください。


  • NEWタイプ装置外観(EN-2000MT-TD)



2018/12/25
加熱室攪拌ファンの長寿命化

加熱室攪拌ファンの長寿命化

【課題】
機構部品等に浸炭や焼入れなどの表面改質を行うには、そのひとつの手段として、バッチ式や連続式の工業炉を使用して熱処理が行われています。これらの工業炉には、処理室内の雰囲気を均一化させるための攪拌ファンが装備されていますが、処理条件などによっては、攪拌ファンに過大な応力が作用して、短い期間で変形や破損が生じてしまうという課題がありました。

【対策】
・処理条件と攪拌ファン寿命の相関性を調査・分析
・攪拌ファンに生じる温度分布と遠心力による応力をCAE解析し、
 応力緩和による長寿命化構造を開発 (特許取得済
・互換性設計の実施
・試作した攪拌ファンのヒートサイクル加速試験を実施し、改善効果を検証

【得られる効果】
・過酷な処理条件においても攪拌ファンの長寿命化(耐用年数が従来の2倍以上)が図れ、
 攪拌ファンのトラブルに起因する装置停止期間とメンテナンスにかかる費用が低減
・既設の当社製工業炉にコンパチブルで交換可能
(特別な改造なし。従来のファン回転数で同じ風量を確保)

【対象製品】
工業加熱装置のバッチ炉、連続炉(加熱室撹拌ファン使用装置)

※技術や装置に関するお問い合わせや、既設炉の攪拌ファン長寿命化をお望みの場合は、
こちらまでお問合せください。




  • バッチ式浸炭焼入炉

  • 連続浸炭炉

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